何故私は彼女を殺し、その肉を食らったのか。

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013| メンヘラオタク女の安眠法
 また、やってしまった。またオナニー中に寝てしまった。
 朝、目を覚ますと、ごりっと背中に何かが当たった。布団の中に異物があった。慌てて確認するとそれは、小型の電動マッサージ器だった。百円ショップで買ったもの。オナニーに使っているものだ。使用時以外は引き出しの奥に隠しているはずなのに、私はそんな後始末すらもせずに眠ってしまったようだった。
 性欲は、あの日を機に失せた。食欲や睡眠欲とともに、私の中から消えてしまった。それでもオナニーをしてしまうのは、眠れないのが辛いからだ。布団に入ると後悔する。もしもあのときああしていれば、もしもあのときこうしていれば、そんな思いばかりが頭に浮かんで私は眠ることが出来ない。だから意識を飛ばすために道具を使ってオナニーする。性欲自体を失っても、機械的な振動をクリトリスに当て続け、ほんの一瞬、あることを想像すれば簡単にイケることを知った。イケば体が弛緩して、そのまま眠りに落ちていく。どれほど気分が落ち込んでいても、たとえ涙を流していても、自責の念が強すぎて性感自体を得られなくても、ほんの一瞬、グロテスクな触手に凌辱されるシェラフィータの姿を想像すれば、私の体はあっという間に絶頂を迎えてしまうのだ。
 私にとってオナニーは、睡眠薬の代わりだった。
 シェラフィータの汚辱だけが、私に安らぎをもたらした。
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Copyright © 『アンチ・シンデレラ』 白木紅愛・作. all rights reserved.
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